小学校受験の全落ち率・割合とは?不安になったら知っておきたい「つまずきやすい傾向」TOP5

小学校受験_全落ち_割合

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「もしどこにも受からなかったらどうしよう」そんな不安が頭をよぎり、「小学校受験 全落ち 割合」と検索された方も多いのではないでしょうか。

小学校受験は情報量も多く、周囲の体験談や数字に触れるほど、必要以上に不安を感じてしまいやすい世界でもあります。この記事では、実際のデータや多くの受験家庭を見てきた中で見えてきた「全落ちに近づきやすい家庭に見られる傾向」や、今からでも見直せるポイントを、整理しています。

読み終えたときに、「今、やるべきことが整理できた」「少し気持ちが落ち着いた」と感じていただけたら幸いです。

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目次

小学校受験で「全落ち」する家庭の率・割合は?

数字が気になる方へ伝えたい、実情と受け止め方

「小学校受験で全落ちする割合は、実際どれくらいなのか」不安を感じたとき、まず数字を知りたくなる方は少なくありません。ただ、最初にお伝えしておきたいのは、小学校受験において「全落ち率」を示す公的な統計は存在しないという点です。

中学受験や大学受験のように、全国一律で集計されたデータがあるわけではなく、小学校受験の場合は、

  • 受験校の組み合わせ
  • 国立か私立か
  • 併願数
  • 抽選の有無
  • 学校ごとの選考基準

によって、結果の出方が大きく変わります。そのため、「全落ち率は〇%です」と断定できる数字はなく、ネット上にある具体的な割合も、あくまで一部の事例や体感を切り取ったものであることがほとんどです。

それでも見えてくる「一定数は起きている」という現実

一方で、受験相談や体験談、模試後のフォローなどを見ていると、どの学校にもご縁がなかった家庭が一定数存在するのも事実です。

特に、

  • 国立附属と私立を併願している場合
  • 難関校中心の出願になっている場合
  • 併願校数が極端に少ない、または多すぎる場合

には、「想定していなかった結果になってしまった」という声が聞かれることも珍しくありません。体感的には、首都圏の受験家庭の中で10組に1組前後が厳しい結果になる可能性は十分にあり得る、そのくらいの認識で捉えておくと、現実とのズレが少ない印象です。ただしこれは、「誰にでも同じ確率で起こる」という意味ではありません。

「全落ち」は準備不足だけで決まるものではない

特に国立附属小学校の場合、抽選という運の要素が大きく関わるため、

  • 十分に準備していても一次で落選する
  • 私立との日程や相性が噛み合わない

といったケースも含まれます。そのため、全落ち=努力が足りなかった家庭と短絡的に結びつける必要はありません。結果として「全落ち」という言葉で一括りにされがちですが、その背景は家庭ごとに大きく異なります。

大切なのは「割合」よりも、今の立ち位置を知ること

ここまで「割合」や「数字」について触れてきましたが、本当に大切なのは、

全落ちが何%か

ではなく

自分の家庭が、全落ちに近づきやすい状況にあるかどうか

を冷静に見ていくことです。同じ条件で受験しても、学校選びや準備の進め方によって、結果の出方には大きな差が生まれます。次の章では、実際に結果が厳しくなりやすかった家庭に共通して見られた傾向を、注意点として整理していきます。

当てはまったからといって、すぐに「全落ち」が決まるわけではありません。今の段階で気づければ、十分に見直しができるポイントです。

■ 小学校受験で「つまずきやすい家庭の傾向TOP5」

当てはまっても大丈夫。今から見直せるポイントとして

ここからは、実際の受験相談や体験談の中で、結果が厳しくなりやすかった家庭に共通して見られた傾向を整理します。大切なのは、「当てはまった=不合格」ではない、ということ。多くの場合、これらは早めに気づいていれば調整できたポイントでもあります。あくまで「注意喚起」として、ひとつずつ確認してみてください。

【1】学校ごとの特徴を十分に把握しきれていなかった

とくに「ペーパー重視」という認識にズレが生じていたケース

結果が厳しくなりやすかった家庭に多く見られたのが、学校ごとの選考ポイントを、想像していた形と少し違って捉えていたケースです。

たとえば、

  • ペーパー試験が重視される学校だと理解していた
  • 模試や家庭学習では、ペーパーの出来は安定していた

にもかかわらず、結果につながらなかった、という声が聞かれることがあります。

これは決して、「情報が足りなかった」「準備が不十分だった」という単純な話ではありません。

多くの私立小学校では、

  • ペーパーで一定の水準に達しているかを確認し
  • その上で、行動観察や集団の中での関わり方を通してどの子を迎えたいかを見ていく

という二段階の選考が行われることがあります。

そのため、「ペーパー重視」と言われる学校であっても、実際の合否の分かれ目は行動観察だった、というケースは珍しくありません。また、学年構成や学校側の方針によって、「その年に、特に丁寧に見たいポイント」が微妙に変わることもあります。こうした変化は事前に明確に言語化されることが少なく、塾に通っている場合でも把握が難しい部分です。

結果として、

  • ペーパー対策はしっかり行っていた
  • しかし、行動観察や集団場面の準備を見直す余裕がなかった

という認識のズレが生じてしまうことがあります。

なお、ここで誤解してほしくないのは、ペーパー対策が不要、あるいは重要ではないという意味ではないという点です。多くの学校にとってペーパーは、単に問題が解けるかどうかを見るものではなく、

  • 指示を正確に聞き取れるか
  • 条件を整理して考えられるか
  • 落ち着いて最後まで取り組めるか

といった、学習や集団生活の土台となる力を確認するための材料でもあります。その土台が整っていなければ、行動観察や面接で評価される段階まで進むこと自体が難しくなるケースもあります。

こうしたズレは、塾に通っていなかったから起きたというよりも、塾の情報と家庭ごとの状況をすり合わせる時間が十分に取れていなかったことで生じるケースが多く見られます。

学校がどの場面で、何を見ているのか。

その全体像を一度整理するだけでも、準備の方向性は無理なく整え直すことができます。

準備の量が、そのまま差になるー面接と行動観察
ペーパー対策の落とし穴

小学校受験のペーパー試験では、「問題が分かるかどうか」だけでなく、
音声で条件を正確に聞き取れるか
制限時間の中で集中を切らさずに考え続けられるか
途中で迷っても、次の問題へ切り替えられるか といった“試験中の状態”が大きく影響します。
幼児にとって、音声を聞き取りながら条件を整理し、限られた時間の中で考え続けることは、想像以上に負荷のかかる作業です。
早い段階から「本番を意識したテンポや流れ」に触れておくことが、当日の安定感につながります。

【2】併願校の組み方が極端になっていた

「数」ではなく「組み合わせ」に目が向ききっていなかったケース

結果が安定しにくかった家庭に見られたのが、併願校の組み方に、やや極端さがあったケースです。ここでいう「極端」とは、単に出願校数が多い・少ないという話ではありません。

たとえば、

  • 第一志望校への思いが強く、1〜2校に絞って受験した
  • 不安から、6校以上を詰め込み、幅広く出願した

どちらも、一見すると合理的な判断に見えます。しかし実際には、学校同士の「性質の違い」や「準備の方向性」まで十分に整理できていなかったというケースが少なくありません。

併願数が少なすぎる場合に起こりやすいこと

出願校が少ない場合、

  • 一校ごとの対策は深くできる
  • 日程管理が比較的楽
  • 気持ちを集中させやすい

といったメリットがあります。

一方で、

  • 想定外の不合格が出たときに立て直しが効かない
  • 国立附属の抽選に左右されやすい
  • 「ご縁がなかった」という結果を受け止める余裕がなくなる

といったリスクも抱えます。特に、難関校のみで構成された併願になっている場合、実力や準備量とは別の要因で結果が左右される場面も多くなります。

併願数が多すぎる場合に起こりやすいこと

反対に、出願校が多すぎる場合は、

  • 学校ごとの対策が表面的になりやすい
  • 面接日程や試験日程が重なり、子どもの疲労が蓄積する
  • 家庭全体が「こなす受験」になりやすい

という状況が起こりがちです。

小学校受験では、

  • 学校ごとに見られるポイントが異なる
  • 面接で問われる内容や重視点が違う
  • 行動観察の雰囲気や進め方も学校ごとに差がある

ため、出願校が増えるほど、準備の軸がぼやけてしまうことがあります。

問題は「校数」ではなく「併願の組み合わせ」

ここで大切なのは、併願校が何校か、という数字そのものではありません。

  • チャレンジ校
  • 比較的相性が良いと考えられる学校
  • 現実的な選択肢として検討している学校

この3つが、同じ方向性で整理されているかどうかが重要です。

たとえば、

  • ペーパー重視の学校
  • 行動観察重視の学校
  • 家庭方針との一致を重視する学校

が混在している場合、それぞれに必要な準備が異なります。この整理が十分でないまま併願を組むと、「どの学校にも中途半端だった」という結果につながってしまうことがあります。

併願戦略は「見直せるポイント」のひとつ

併願校の組み方は、早い段階であればあるほど調整しやすいポイントでもあります。

  • 本当に今の併願構成が、家庭の方針に合っているか
  • 学校ごとの準備に、無理が生じていないか
  • 子どもの負担が過剰になっていないか

を一度立ち止まって見直すだけでも、受験全体の進めやすさは大きく変わります。併願戦略は、合否を決めつけるためのものではなく、家庭と子どもが無理なく力を出し切るための設計です。

【3】準備が後手に回り、時間に追われる形になっていた

「量」は足りていたが、「順番」が噛み合っていなかったケース

結果が厳しくなりやすかった家庭に見られたのが、準備そのものはしていたものの、全体を調整する余裕がなくなってしまったケースです。「やることはやっていたはずなのに、なぜか結果につながらなかった」という振り返りの中で、多く聞かれたのがこのパターンでした。

後手に回りやすい準備の進み方

たとえば、

  • 年長の春以降から、本格的に対策を始めた
  • 模試や教室の課題に追われ、日々の学習で精一杯だった
  • 目の前の課題をこなすことで手一杯になっていた

といった状況です。この進め方自体が悪いわけではありませんが、

結果として、

  • ペーパー対策が優先される
  • 行動観察や制作、生活面の見直しが後回しになる
  • 面接対策が直前になってしまう

という偏りが生じやすくなります。

「できること」から手をつけると起きやすいズレ

時間に余裕がなくなると、どうしても目に見えて成果が出やすいことから取り組みがちです。

ペーパーは、

  • 点数や正答率で進捗が見える
  • 家庭学習で管理しやすい

という特徴があるため、優先順位が高くなりやすい分野でもあります。

一方で、

  • 行動観察
  • 集団での関わり方
  • 生活習慣や声かけ

といった部分は、短期間での改善が難しく、後回しにされがちです。結果として、準備の「量」はあっても、「方向」に偏りが出てしまうことがあります。

時間が足りないと感じたときに起きること

準備が後手に回ると、家庭全体が「追われるモード」になりやすくなります。

  • 次の模試、次の課題に気持ちが向く
  • 振り返りや整理の時間が取れない
  • 子どもにとっても、受験が「こなすもの」になる

こうした状態が続くと、本来力を発揮しやすい場面でも、落ち着きや集中力を欠いてしまうことがあります。特に行動観察や面接では、日常の積み重ねや心の余裕が評価に影響する場面も多く、直前対策だけでは補いきれない部分が出てきます。

「遅れた」こと自体が問題なのではない

ここで大切なのは、「準備開始が遅かったから不利になる」という単純な話ではありません。

実際には、

  • 途中からでも、優先順位を整理し直した
  • やることを絞り、負担を減らした
  • 家庭の関わり方を見直した

ことで、受験全体が安定した家庭も多くあります。重要なのは、

  • 何を今から伸ばすのか
  • 何は無理に詰め込まないのか

を整理することです。

準備は「足す」より「活かす」

時間が限られているときほど、新しい教材や対策を増やしたくなります。しかし、結果が安定した家庭に共通していたのは、問題の難しさに振り回されることよりも、本番で求められる力にどうつながるかを意識して、ペーパー対策などを“練習の場”として活かせているかどうかが、準備を安定させるポイントになっていました。

  • ペーパー対策を「点数」だけで終わらせない
  • 行動観察につながる声かけを意識する
  • 面接につながる日常会話を増やす

こうした小さな調整でも、準備全体の噛み合い方は変わってきます。

準備の進め方は、今からでも見直せる

準備が後手に回っていると感じたときは、

  • 今やっていることは、どこにつながっているのか
  • 本番で見られるポイントとズレていないか

を一度整理してみてください。準備の進め方は、合否を決めつけるものではなく、修正できる設計図です。今の段階で気づければ、無理なく軌道を整え直すことは十分に可能です。

【4】親子面接で家庭の考え方が十分に伝わらなかった

「準備不足」ではなく、「言葉にする整理」が追いついていなかったケース

結果が厳しくなりやすかった家庭の中には、ペーパーや行動観察の出来とは対照的に、親子面接で本来の良さが伝わりきらなかったと感じられるケースが見られます。この場合も、「面接対策をしていなかった」「練習が足りなかった」という単純な話ではないことがほとんどです。

面接で起こりやすい“ちょっとしたズレ”

たとえば、

  • 親が話している家庭方針と、子どもの受け答えが噛み合わない
  • 親は自然に話しているつもりでも、要点が散らばってしまう
  • 子どもが緊張して、普段の様子が出せない

といった状況です。

これらは、家庭としての考え方がないから起きるのではありません。

むしろ、

  • 家庭の中では当たり前すぎて
  • あらためて言葉にしたことがなかった

というケースが多く見られます。

面接は「正解探し」の場ではない

小学校受験の面接は、「こう答えれば正解」という型がある場ではありません。

学校側が見ているのは、

  • 家庭でどんなことを大切にしているか
  • 子どもがどんな環境で育っているか
  • 学校の教育方針と、家庭の考え方が重なっているか

といった、全体の雰囲気や方向性です。

そのため、

  • 質問集を暗記する
  • 模範解答を覚える

といった準備だけでは、かえって言葉が不自然になってしまうこともあります。

親子の「共有不足」が表に出てしまうことも

面接では、親と子が別々に質問を受ける場面もあります。

このとき、

  • 親は「主体性を大切にしています」と話している
  • 子どもは「お母さんが決めてくれます」と答えてしまう

といったように、意図せずちぐはぐな印象になってしまうことがあります。これは、どちらが間違っているわけでもありません。

家庭の中で、

  • どういう考え方を大切にしているか
  • それを子どもにどう伝えているか

を、あらためて共有する時間が取れていなかっただけ、というケースがほとんどです。

「話せる」ことより「そろっている」ことが大切

面接対策というと、どうしても「上手に話せるか」に意識が向きがちです。しかし実際には、

  • 話し方が多少たどたどしくても
  • 言葉がシンプルでも

家庭としての考え方が、親子で自然にそろっているかの方が、伝わりやすい場合も多くあります。

そのためには、

  • なぜその学校を選んだのか
  • 家庭で大切にしていることは何か
  • 子どもにどんな経験を積んでほしいか

といった点を、親が一方的に話すのではなく、子どもと一緒に言葉にしてみる時間が大切です。

面接は「家庭を見せる場」だと捉える

面接は、評価される場であると同時に、家庭の姿をそのまま見せる場でもあります。完璧な受け答えを目指す必要はありません。

  • 家庭の考え方が整理されていること
  • 子どもが、その中で安心して育っていること

が、自然に伝わるだけでも、面接の印象は大きく変わります。

面接の準備は、今からでも十分に調整できる

親子面接に関する準備は、直前期でも比較的見直しやすい分野です。

  • 日常会話の中で、学校の話題を増やす
  • 子どもに「どう思っているか」を聞いてみる
  • 親自身も、考えを言葉にしてみる

こうした小さな積み重ねが、面接での安心感につながります。面接で大切なのは、上手に話すことではなく、家庭としての方向性が自然に伝わることです。

準備の量が、そのまま差になるー面接と行動観察

【5】親の不安や焦りが、知らず知らずのうちに子どもに伝わっていた

「頑張らせたい気持ち」が、結果的に負担になってしまったケース

結果が厳しくなりやすかった家庭を振り返ると、親の不安や焦りが、意図せず子どもに影響していた可能性があるケースも見られます。もちろん、不安を感じること自体はごく自然なことです。小学校受験は情報も多く、他の家庭の話や結果が目に入りやすいため、「このままで大丈夫だろうか」と揺れる場面は誰にでもあります。

不安は、言葉にしなくても伝わることがある

親が不安を感じているとき、

  • 表情が少し硬くなる
  • 声のトーンが変わる
  • 声かけが結果重視になりやすい

といった変化が起こりがちです。

たとえば、

  • 「なんでできなかったの?」
  • 「前はできていたよね?」
  • 「本番では間違えないでね」

といった言葉は、励ますつもりでも、子どもにはプレッシャーとして伝わることがあります。

子どもは「空気」を敏感に感じ取る

行動観察や面接では、

  • 落ち着いて指示を聞けるか
  • 友だちとの関わりに余裕があるか
  • 失敗したときに立て直せるか

といった点が見られる場面もあります。こうした力は、家庭の中でどれだけ安心して過ごせているかと無関係ではありません。親が結果に強く意識を向けすぎると、子どもも「失敗してはいけない」という気持ちが先立ち、本来の力を出しにくくなることがあります。

比較が増えると、家庭の軸が揺れやすくなる

特に影響が出やすいのが、

  • SNSや周囲の家庭との成績比較
  • 「○○ちゃんはもうここまでできている」という話題
  • 合格・不合格の噂話

に触れる時間が増えたときです。他家庭の状況を知ることで、参考になることもありますが、比較が続くと、

  • わが家の進め方に自信が持てなくなる
  • 子どもへの期待が過度に高くなる

といった状態に陥りやすくなります。

「不安をなくす」より「受け止め方を変える」

ここで大切なのは、不安を完全になくそうとすることではありません。実際には、

  • 不安があっても
  • 迷いがあっても

それをどう受け止め、どう扱うかで、家庭の雰囲気は大きく変わります。結果が安定していた家庭では、

  • 「できた・できない」よりも「取り組めたこと」を見る
  • 結果よりも、過程を言葉にして認める
  • 親自身が「大丈夫」と構え直す

といった姿勢が見られることが多くありました。

親の安心感が、子どもの安定につながる

親がすべてを完璧に管理する必要はありません。

  • 迷っている姿を見せてもいい
  • 不安を感じる日があってもいい

ただ、最後に「一緒にやっていこう」「どんな結果でも大丈夫」というスタンスに戻れるかどうかが、子どもにとっての安心感になります。行動観察や面接では、その安心感が、表情や姿勢、関わり方として自然に表れることもあります。

家庭の空気は、今からでも調整できる

もし、

  • 最近、声かけが結果寄りになっている
  • 子どもが緊張しやすくなっている
  • 家庭全体がピリピリしている

と感じたら、それに気づけただけでも十分です。

  • 一日の終わりに「今日できたこと」を一つ話す
  • 勉強以外の会話や時間を意識的に増やす
  • 親自身も、立ち止まって深呼吸する

こうした小さな調整が、家庭の雰囲気をやわらげ、子どもの安定につながっていきます。

我が家は大丈夫?

「つまずきやすさ」をコッソリ確認するセルフチェックリスト

ここまでお読みいただき、「もしかして、少し当てはまるところがあるかも…」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。このチェックリストは、合否を予測したり、家庭を評価したりするものではありません。今の進め方を、いったん客観的に整理するためのものとして、気負わずにご活用ください。

チェック方法

  • 各項目について、**「はい/いいえ」**で考えてみてください
  • 「はい」が多い=悪い、ではありません
  • 気になる項目が“見える化”できれば、それで十分です

セルフチェックリスト(全10項目)

  1. 志望校選びについて、「なぜこの学校なのか」を家族で言葉にしたことがない
  2. ペーパー対策は進めているが、それが本番のどの場面につながるかを意識する余裕があまりない
  3. 行動観察の練習は、「直前にまとめてやればいい」と考えている部分がある
  4. 併願校について、学校ごとの重視点(ペーパー・行動観察・家庭方針など)を整理しきれていないと感じる
  5. 親子面接について、質問対策は考えているが、家庭の考え方を親子で共有する時間はあまり取れていない
  6. 模試や周囲の話を聞くたびに、今の進め方で大丈夫か不安になることが多い
  7. 勉強や練習の振り返りが、「できた/できなかった」で終わってしまうことが多い
  8. 最近、「本番では失敗しないでね」「次はちゃんとやろうね」といった声かけが増えている気がする
  9. 子どもが、受験や練習について緊張した様子を見せることが増えてきた
  10. 受験準備について、「何から見直せばいいのか分からない」と感じることがある

チェック結果の受け止め方

  • 「はい」が0〜2個 今の進め方は、比較的順調です。 大きく変える必要はなく、微調整を意識できれば十分です。
  • 「はい」が3〜5個 多くのご家庭が通るゾーンです。 少し立ち止まって、進め方や優先順位を整理すると、準備が楽になる可能性があります。
  • 「はい」が6個以上 不安が積み重なっているサインかもしれません。 「頑張り方」を変えるというより、進め方を見直すタイミングと考えてみてください。
    ※ いずれの場合も、「だから合格できない」という意味ではありません。

このチェックリストで大切にしていること

このチェックリストが見ているのは、

  • 努力量
  • 子どもの能力

ではありません。準備の向き・家庭の空気・本番とのつながりが、今どんな状態かを確認するためのものです。気になる項目が見つかったら、それは「できていない証拠」ではなく、「これから対応できるポイントが見えた」ということです。

今日からできる改善策

「頑張り直す」より、「進め方を少し変える」

セルフチェックリストで「少し当てはまるかも…」と感じた項目があったとしても、焦って何かを大きく変える必要はありません。

ここで大切なのは、やることを増やすことではなく、今取り組んでいることが、本番で求められる力につながっているかを、少し見直すことです。以下は、これまでお話ししてきた内容を踏まえて、今の進め方の中で取り入れやすい“おすすめのポイント”を整理したものです。

① ペーパー対策を「解く時間」から「練習の場」へ変える

ペーパー対策は、つい「正解したか・間違えたか」に目が向きがちです。しかし、本番では

  • 話を聞く
  • 条件を整理する
  • 落ち着いて取り組む

といった過程そのものが見られています。そのため、

  • 問題を解いたあとに「どう考えたの?」と聞いてみる
  • 間違いを責めるのではなく「ここまで分かったね」と整理する
  • 急がせず、最後まで聞く姿勢を大切にする

だけでも、ペーパー対策が本番に近い練習に変わっていきます。

ペーパー対策の落とし穴

小学校受験のペーパー試験では、「問題が分かるかどうか」だけでなく、
音声で条件を正確に聞き取れるか
制限時間の中で集中を切らさずに考え続けられるか
途中で迷っても、次の問題へ切り替えられるか といった“試験中の状態”が大きく影響します。
幼児にとって、音声を聞き取りながら条件を整理し、限られた時間の中で考え続けることは、想像以上に負荷のかかる作業です。
早い段階から「本番を意識したテンポや流れ」に触れておくことが、当日の安定感につながります。

② 行動観察は「特別な練習」ではなく、日常に置き換える

行動観察という言葉に、身構えてしまうご家庭も少なくありません。

ですが、

  • 役割を分ける
  • 相手の話を聞く
  • 困ったときに声をかける

といった力は、日常の中でも十分に育てることができます。

たとえば、

  • 家事を一緒にやるときに役割を決める
  • 遊びの中で「どうする?」と子どもに聞く
  • うまくいかなかった場面を一緒に振り返る

こうしたやりとりが、行動観察につながる練習になります。

③ 親子面接は「練習」より「共有」の時間をつくる

面接対策というと、質問集や答えを準備しようとしがちですが、まず必要なのは家庭の考え方をそろえることです。

  • なぜこの学校を選んだのか
  • 家庭で大切にしていることは何か
  • 子どもにどんな経験をしてほしいか

これを、親が一方的に教えるのではなく、子どもの言葉を聞きながら整理する時間を持ってみてください。週に1回、5〜10分でも構いません。それだけで、面接での安心感は大きく変わります。

準備の量が、そのまま差になるー面接と行動観察

④ 併願校・予定を「全部守る」前提を手放す

予定や併願校が多くなると、「全部きちんとやらなければ」と感じてしまいがちです。

もし、

  • 毎週どこかに追われている
  • 子どもが疲れている様子がある

場合は、予定を一部ゆるめることも立派な改善策です。

  • 模試や課題を一度スキップする
  • 併願校の優先順位を整理し直す

こうした調整によって、家庭全体が落ち着き、結果的に本番で力を出しやすくなることもあります。

⑤ 声かけを「結果」から「過程」へ戻す

不安が強くなると、つい結果に目が向いてしまいます。

  • 「次はできるようにしようね」
  • 「本番では失敗しないでね」

という言葉が増えてきたら、意識的に、

  • 「最後まで聞けたね」
  • 「考えようとしていたね」

といった過程への声かけに戻してみてください。親の視点が変わると、子どもの表情や取り組み方も、少しずつ変わっていきます。

改善策は「全部やらなくていい」

ここで挙げた改善策は、すべてを一度にやる必要はありません。

  • 気になったものを1つ
  • できそうなものを1つ

それだけで十分です。大切なのは、「まだ足りない」と考えることではなく、今やっている練習を、本番を想定した形に少しずつ近づけていくという視点です。

まとめ|「全落ち」を必要以上に心配しなくて大丈夫です

「小学校受験で全落ちしてしまう割合はどのくらいなのか」そんな不安から、ここまで読み進めてくださった方も多いと思います。この記事でお伝えしたかったのは、全落ちする家庭には“能力不足”や“努力不足”といった単純な理由があるわけではないということです。

結果が厳しくなりやすいケースを見ていくと、

  • 学校との見えないミスマッチがあった
  • 準備の順番や力のかけ方が噛み合っていなかった
  • 親子ともに、少し余裕を失ってしまっていた

といった、進め方や環境のズレが重なっていることがほとんどでした。逆に言えば、それらはすべて「今から見直せるポイント」でもあります。

大切なのは、「やり直す」ことではなく「つなげ直す」こと

受験準備というと、「もっと頑張らなければ」「何か足りないのでは」と考えてしまいがちです。ですが、多くのご家庭を見てきて感じるのは、新しいことを増やすよりも、今やっている準備を本番につなげ直すだけで、全体が落ち着いていくケースが少なくないということです。

ペーパー対策も、行動観察も、面接も、それぞれを別々に考える必要はありません。

日々の取り組みが、試験当日の姿につながっているかどうか。

その視点を持てるだけで、準備の意味は大きく変わります。

不安を感じるのは、真剣に向き合っている証拠です

不安があるということは、それだけお子さんのことを大切に考えているということでもあります。だからこそ、必要以上に自分たちを追い込まず、「今できていること」にも目を向けてみてください。受験は、家庭の在り方や親子の関わり方が、少しずつ形になっていく過程でもあります。

今の一歩が、結果を左右します

全落ちという言葉に振り回される必要はありません。大切なのは、今日からの進め方を、少しだけ整え直すことです。

この記事が、「何を足すか」ではなく「どう進めていくか」を考えるきっかけになっていれば幸いです。

お子さんとご家庭にとって、納得のいく受験になりますように。

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