軽井沢のコテージに2泊、草津温泉に1泊。焚き火と温泉と動物に囲まれた、子どもとの3泊4日

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自宅から車で数時間。

北軽井沢スウィートグラスと草津温泉を組み合わせた、3泊4日の体験旅行に行ってきました。

観光地を効率よく回るタイプの旅ではなく、一つの場所に腰を据えて、焚き火をしたり、川で遊んだり、ただそこにいることを楽しむ旅でした。

振り返ってみると、子どもが「初めて」と向き合う場面が何度もありました。小学校受験を控えるご家庭にとっても、参考になる体験が多い旅だと感じています。

小学校受験を考える家庭では、自然体験や家族での経験が願書や面接の話題になることも多く、今回の旅行もそのような体験の一つとして記録しました。

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準備の量が、そのまま差になるー願書・面接行動観察・マナー

目次

旅の前に立ち寄る。Smokemanship KARUIZAWAでテキサスBBQ

スウィートグラスへ向かう前に、昼食として軽井沢市内の「Smokemanship KARUIZAWA」に立ち寄りました。

薪火のみを使い、低温で十数時間かけてスモークする本場テキサスバーベキューの専門店で、軽井沢でこのスタイルが食べられるのはここだけです。

看板メニューは信州峯村牛を使ったA4・A5ランクのブリスケット。3種類のソースと手作りのピクルスが添えられます。肉の断面はしっとりしていて、スモークの香りが口の中に広がります。一口食べると、なぜ十数時間かけて調理するのかがすぐに分かります。表面の「バーク」と呼ばれる黒い皮の部分に旨みが凝縮されていて、中はジューシー。BBQ好きにはたまらない一皿です。

プルドポークも注文しました。15時間かけてスモークされた豚肉をほぐしたもので、こちらはマイルドな味わい。子どもにはこちらの方が食べやすかったようです。

一つ注意点があるとすれば、ブリスケットは塩味がしっかりしているため、小さなお子さんには少し濃いめに感じることがあります。子ども連れの場合は、プルドポークなどマイルドなメニューと組み合わせるのがおすすめです。

なお、人気店のため週末は混み合います。予約はTableCheckから受け付けており、定休日は火・水曜日です。

北軽井沢スウィートグラスに到着。暖炉に火をつける

昼食を終えて、今旅の拠点となる「北軽井沢スウィートグラス」へ。

標高約1,150m、浅間山の麓に広がるおよそ3万坪のフィールドに、個性豊かなコテージが24棟並んでいます。全施設に薪が付いており、初心者ファミリーでも安心して過ごせる環境が整っています。

チェックインを済ませてコテージに入ると、まず目に入るのが暖炉です。

火をつける作業から始めました。着火剤を置いて、細い薪から順に重ねて、少しずつ火を育てていく。子どもはその一部始終をじっと見ていました。最初の炎が安定した瞬間、子どもの動きが止まりました。しばらくの間、ただ炎を見つめていました。

「ずっと見ていられる」と言いました。

テレビでもなく、タブレットでもなく、ただ燃えている火。それだけで子どもが長い時間集中できるということに、親の方が驚かされました。

滞在中は、起きている間ほぼ暖炉をつけっぱなしにしていました。ここで一点、共有しておきたいことがあります。鼻炎のある子どもが、滞在中から明らかに鼻の調子を崩しました。帰宅後に調べて分かったのですが、薪の暖炉はPM2.5を排出することがあります。アレルギーやぜんそくのあるお子さんがいるご家庭は、換気を意識しながら使用することをおすすめします。

夕食は外の焚き火スペースでサムギョプサル。

肉を網に乗せると、脂が落ちて炎が上がります。子どもはその度に「わっ」と声を上げていました。何が焼けていて、どのタイミングでひっくり返すか。自分で判断しながら焼く体験は、ガスコンロの前では生まれません。

締めに作った焼き芋は、アルミホイルに包んで炭の中に埋めて待つだけ。でも子どもにとっては、「自分が作った」という感覚になります。取り出した芋を割ると、湯気が立ち上りました。一口食べて、黙りました。

この夜だけで、来てよかったと思えました。

2日目。アスレチックと川で、クタクタになるまで遊ぶ

この日は施設内だけで過ごしました。

場内には手作りのアスレチック遊具があり、散策路に沿って地蔵川の源流が流れています。朝から夕方まで、本当にクタクタになるまで遊び続けました。

川では、まず石を探すところから始まりました。「平べったい石の方が遠くに飛ぶ」と誰かに教えたわけではありません。何度も投げるうちに、自分で気づいていきました。水の流れが速い場所と遅い場所の違いも、足を入れて感じていました。生き物の気配を感じると、そっと近づいて動かなくなる。そういう時間が、何十分も続きました。

「次は何をするの?」と聞かなくていい時間でした。子どもが自分で何かを見つけ、飽きたら別のことを始める。その繰り返しです。

memo

小学校受験では、「よく見る力」や「気づく力」が問われる場面があります。

ペーパーテストの図形問題でも、行動観察でも、「見て、考えて、動く」という一連の流れが求められます。

ただ、この力は机の上だけでは育ちにくいものです。

川で石を投げながら「どうすれば遠くに飛ぶか」を試したり、焚き火をじっと観察したりする時間の積み重ねが、その土台になっていきます。特別な訓練ではなく、夢中になって何かを見続ける体験そのものが、観察力を育てる時間です。

隙間時間には、施設内で購入した鹿のツノを使ったアクセサリーキットで工作をしました。自然素材を手で触りながら、形を考えて、完成させる。集中して手を動かす時間になりました。

夕食のメインは、暖炉で焼く手作りピザでした。

生地は自宅で仕込んで持参し、食材は軽井沢の地元スーパーで調達。コテージのテーブルに食材を広げると、子どもが勝手にトッピングを並べ始めました。「ここにチーズ多め」「こっちはコーン」。指示したわけではないのに、自分で考えて配置していきます。

生地を暖炉の近くにセットして、しばらく待ちます。焼き上がりのタイミングは、見て判断するしかありません。端が少し焦げてきたら合図です。取り出した瞬間、チーズが伸びました。

食べた瞬間、全員が黙りました。それくらい美味しかった。

「作る体験」を大切にしているこの施設の思想が、そのまま食卓に出てきたような夜でした。

3日目。草津へ移動し、湯畑を歩く

軽井沢から車で草津温泉へ移動しました。

この日の宿は「草津温泉 望雲」。慶長四年(1599年)創業の老舗旅館で、2種類の源泉から引かれた6つの湯船がすべて源泉かけ流しです。西の河原の湯と、本白根山の奥深くから湧く万代の湯、二つの異なる源泉を一つの宿で楽しめます。湯畑まで徒歩数分という立地も、子連れには助かります。

チェックイン前に、湯畑周辺を散策しました。

当日は小雨でしたが、湯畑周辺はほぼ歩行者天国で、子連れでも安心して歩けます。ただし一部車が通る場所もあるので、小さな子どもから目を離さないよう注意が必要です。

湯畑を目の前にした瞬間、子どもが立ち止まりました。

「なんでこんなに湯気が出てるの?」 「なんか匂いがする」 「お湯、熱いの?」

質問が止まりませんでした。硫黄の匂い、もうもうと立ち込める湯気、50度近い高温の湯。五感に一気に入ってくる情報量に、子どもは完全に圧倒されていました。

湯畑の周囲を一周しながら、少しずつ説明しました。草津の温泉は火山の地熱で温められていること。硫黄の匂いはその証拠であること。昔の人は、この熱いお湯を板でかき混ぜて温度を下げる「湯もみ」という方法を考え出したこと。

子どもはうなずきながら聞いていました。教科書で読んだとしても、これほど実感を持って受け取れたかどうか。

旅館に戻ると、浴衣を着て部屋食の夕ご飯。料理が一品ずつ運ばれてくるたびに、子どもが目を輝かせていました。旅館スタッフが運んできてくれる度に「ありがとうございます」と言えていたことも、さりげなく嬉しい場面でした。

4日目。草津熱帯圏が、今旅のMVP

チェックアウト後、「草津熱帯圏」へ。

正直なところ、最初は外観を見て半信半疑でした。しかし中に入ると、全く別の世界が広がっていました。

屋外のモンキーパラダイスでは、ニホンザルが自由に動き回っています。子猿からボス猿まで、それぞれのやりとりが目の前で繰り広げられます。毛づくろいをする親子、餌を取り合う若い猿、少し離れた場所で静かに座っているボス猿。子どもはそれをずっと見ていました。柵の前から動こうとしませんでした。

ここで事件が起きます。

子どもがふざけて猿の鳴き真似をしたところ、その声が施設全体に響いてしまい、サル山のニホンザルが一斉に大騒ぎになりました。周りにいた見物客も、思わず笑い出していました。本人はしばらく固まっていました。

こういうハプニングは、計画できません。だから記憶に残ります。

施設の中心にある熱帯大ドームは、草津温泉の地熱を利用して年間を通じて23度に保たれた、高さ15メートルのジャングル空間です。入った瞬間、空気が変わります。湿度が上がり、熱帯植物の葉が視界を覆い、どこからか鳥の声が聞こえてきます。

ワニ、アロアナ、エリマキキツネザル、カラフルな熱帯の鳥類——図鑑の世界が、目の前に広がります。子どもは「これ知ってる」「これ初めて見た」を繰り返しながら、展示をすべて見て回りました。途中、大きなニシキヘビのケースの前で長い時間立ち止まっていました。怖いのか、興味があるのか、本人にも分からなかったのかもしれません。

爬虫類が苦手な方には少し刺激的かもしれませんが、子どもの「なんだこれ!」という驚きを引き出す場としては、なかなか他にない施設です。

memo

小学校受験の面接では、「最近、印象に残っている体験を教えてください」という質問がよく出ます。

その時に子どもが語れることは、実際に体験したことだけです。

草津熱帯圏で猿に怒られた記憶、暖炉の前で炎をじっと見た時間、湯畑の硫黄の匂い。こういった「五感を通じた体験」は、言葉にしやすい記憶として残ります。

「楽しかったです」で終わらず、「どんなところが?」「なぜそう思ったの?」に答えられる子どもの言葉は、こうした体験の積み重ねから生まれていきます。

旅の体験をただ「楽しい思い出」として終わらせず、帰宅後に「何が一番おもしろかった?」「なぜそう思った?」と少し話してみるだけで、記憶が言葉に変わっていきます。

帰り道、伊香保温泉に立ち寄り、石段365段を親子で登りました。

登り始めてしばらくすると、子どもの足が重くなってきました。「まだあるの?」と聞いてきました。「まだあるよ」と答えました。それでも登り続けて、頂上に着いた時、子どもは何も言わずにしばらく景色を眺めていました。

365段登り切ったという事実は、誰かに教えてもらったものではありません。自分の足で経験したものです。食べ歩きをしながら帰りの車に乗ると、子どもは「また来たい」と言っていました。

子どもが「初めて」と出会った、3泊4日

3泊4日を振り返ると、子どもが「待つ」場面が何度もありました。

暖炉に火がつくまで。ピザが焼き上がるまで。焼き芋が蒸れるまで。猿山で次の動きが起きるまで。

結果より過程に時間をかけるこのリズムが、日常とは違う何かを子どもの中に残した気がします。

湯畑の匂い、川の冷たさ、猿に怒られた記憶。

そういうものは、問題集には載っていません。でも、その積み重ねが子どもの語彙を増やし、表現を豊かにし、面接で自分の言葉として出てくるものになっていきます。

旅に「正解のプラン」はありません。ただ、子どもが「初めて」と出会える場所に連れて行くこと。それだけで十分です。

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