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国立小学校は、国立大学の附属学校として、ふだんの授業に加えて教育の研究や教員をめざす学生の教育実習を担っている小学校です。私立小学校とは出願の条件も選考の進み方も違うため、「うちは受けられるのか」「抽選はいつあるのか」を最初に整理しておくと、準備の段取りが組みやすくなります。
ここでは、お受験プリントで学校別の記事を公開している首都圏の国立小学校7校と、同じく抽選と検査を組み合わせて選考する都立の小学校1校を取り上げ、2027年4月入学(2026年秋実施)の募集要項をもとに、通学区域・選考の流れ・日程をまとめました(確認日:2026年9月19日)。
筑波大学附属小学校、お茶の水女子大学附属小学校、東京学芸大学附属の大泉小学校・小金井小学校・世田谷小学校・竹早小学校、横浜国立大学教育学部附属横浜小学校、東京都立立川国際中等教育学校附属小学校の8校です。首都圏には、このほかにも国立大学の附属小学校があります。
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*注意事項*
期間2026/9/19(土)まで。
国立小学校は、ふつうの小学校と同じように初等教育を行いながら、大学と協力して授業の研究を進めたり、大学生の教育実習を受け入れたりする役割を持っています。たとえば東京学芸大学附属世田谷小学校は、公式サイトの「本校の存在意義」で、教育理論の実験的な研究とその実証、学生の教育実習の指導、初等普通教育(公教育)、地域との連携の4つを使命として挙げています。横浜国立大学教育学部附属横浜小学校も、募集案内の冒頭で、初等普通教育とあわせて教育の理論と実践に関する研究・検証を使命とし、教育学部の学生が教育実習生として児童の教育に参加すると説明しています。
学校の役割や方針をよく知ったうえで志願するよう、募集案内で求めている学校もあります。研究授業や教育実習の時期があることも含めて、学校の方針に家庭として納得できるかどうかを、説明会や公式サイトで見きわめておきましょう。
学校教育法では、国立・公立の小学校の義務教育について、授業料を徴収することができないと定めています(第6条)。そのため、国立小学校では私立小学校のような授業料はかかりません。ただし、授業料以外に必要な費用は学校ごとに違うため、入学後にかかる費用は、各校の案内や説明会で確かめてください。
8校の出願できる地域(通学区域)、選考の流れ、募集人数を一覧にしました。いずれも2027年度(令和9年度)入学の募集要項・公式サイトで確かめた内容です。
| 学校 | 出願できる地域 | 選考の流れ | 募集人数 |
|---|---|---|---|
| 筑波大学附属小学校 | 東京都23区・西東京市・埼玉県和光市(保護者と同居) | 第一次(抽選)→第二次(検査)→第三次(抽選) | 男女あわせて約128名 |
| お茶の水女子大学附属小学校 | 東京都23区内(保護者と同居) | 第一次〜第三次の検定(内容・日程は要項で公表) | 募集要項で確認 |
| 東京学芸大学附属大泉小学校 | 練馬区・豊島区・板橋区など、東京都・埼玉県の指定の19区市 | 第1次(抽選)→第2次(総合調査) | 男子45名・女子45名 |
| 東京学芸大学附属小金井小学校 | 指定の通学区域(通学時間40分以内の地域を一部でも含む町) | 入学調査→合格候補者の中で抽選 | 105名 |
| 東京学芸大学附属世田谷小学校 | 世田谷区・目黒区・大田区の指定の町丁目 | 調査→発表・抽せん | 105名 |
| 東京学芸大学附属竹早小学校 | 東京都23区内(卒業まで保護者と居住) | 第1次(抽選)→第2次(調査)→第3次(抽選) | 男女各20名程度 |
| 横浜国立大学教育学部附属横浜小学校 | 横浜市の指定10区の地域(45分以内、附属鎌倉小の区域を除く) | (応募が多い場合)事前抽選→第1次選考→第2次選考(抽選) | 100名(男女各50名) |
| 東京都立立川国際中等教育学校附属小学校 | 東京都教育委員会が定めた通学区域 | 第1次(抽選)→第2次(適性検査)→第3次(抽選) | 一般枠58人(男女各29人) |
お茶の水女子大学附属小学校の募集要項は、2026年10月1日から26日まで、出願サイト(ミライコンパス)上でのみ頒布されます(学校説明会での頒布はありません)。募集人数や検定の日程は、要項の公開後に確かめてください。
国立・都立の選考は、抽選と検査(調査)を組み合わせて何段階かで行われます。同じ「抽選あり」でも、抽選が入る位置によって、準備の意味あいが少しずつ変わります。
筑波大学附属と竹早は、最初の抽選で検査に進む人が決まり、検査のあとにもう一度抽選があります。立川国際附属も、第1次の抽選、第2次の適性検査、第3次の抽選という順番です(第1次の抽選は、志願者が一定の人数を超えた場合に行うとしています)。検査を受けられるかどうかも、検査のあとの結果も、抽選の影響を受ける形です。
大泉は、第1次の抽選に通った人が第2次の総合調査に進みます。ただし要項では、志願者数が第2次を実施できる人数の範囲に収まる見込みになった場合は、抽選を行わずに全員が第2次に進むとしています。総合調査は2日間あり、両日とも参加が必要です。
小金井と世田谷は、先に調査を行い、そのあとに抽選があります。小金井は、入学調査で合格候補者を決め、その中で抽選を行って合格者を決めます(附属幼稚園を卒園見込みの合格候補者は、抽選を行わないとしています)。世田谷も、調査のあとに発表と抽せんの日が設けられています。
横浜国立大学附属横浜は、まず「出願応募」を受け付け、応募が男女それぞれ募集定員の4倍を大きく超えた場合に、公開の事前抽選を行うとしています。そのあと本出願、第1次選考(2日間)、第1次通過者の発表、第2次選考(抽選)と進みます。2027年度入学の出願応募は、2026年9月17日で締め切られています。
お茶の水女子大学附属小学校は、昨年度(2026年度入学)の検定で、生年月日によって受験者をA・B・Cの3つのグループに分けていました。2027年度入学の検定の方法は、10月1日から頒布される募集要項で確かめてください。
国立・都立の小学校では、決められた地域に住んでいることが出願の条件になります。日程や学校の方針よりも先に、まず「出願できるかどうか」を確かめましょう。確かめるときは、次の順番で見ていくと漏れがありません。
住民票の提出を求める学校もあります(大泉・小金井など)。引っ越しを考えているご家庭は、出願の時点で条件を満たせるかどうかを、早めに調べておきましょう。判断に迷うときは、自分たちだけで決めずに、学校に直接たずねるのがいちばん確かです。
国立・都立の検査(調査)で何をするのかは、学校によって公表の程度が違います。募集要項で内容の方向性を示している学校もあり、たとえば小金井は、入学調査について「身体的な面、知的な面、社会的な面、情緒的な面などについて総合的に調査」するとし、文章の読解、文字の記述、計算の調査は行わないと明記しています。立川国際附属は、適性検査を「筆記、集団活動、インタビュー、運動遊び等」を組み合わせたものとし、発達の段階を考えて「遊び」の要素を取り入れて作ると説明しています。
こうした説明からは、特定の問題の解き方を覚えることよりも、年齢に合った生活の力や、人の話を聞いて動く力、ほかの子と一緒に過ごす力を大切にしていると読み取れます。家庭では、次のような積み重ねが準備になります。
集団の中での過ごし方は、行動観察の記事で詳しく紹介しています。学校ごとの過去の出題の傾向は学校別の記事で紹介しているので、志望校の記事も、あわせて読んでみてください。
8校の2027年度入学の日程です。首都圏の私立・国立60校をまとめた一覧は、入試日程一覧の記事にあります。
| 学校 | 出願 | 抽選・検査 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 筑波大学附属 | 第一次 Web 10/13〜10/16/第二次 受付 11/19(木) | 第一次(抽選)11/7(土)/第二次(検査)12/13(日)〜12/15(火)/第三次(抽選)12/17(木) | 第二次 12/16(水)/入学候補者 12/18(金) |
| お茶の水女子大学附属 | 募集要項の頒布 10/1〜10/26 | 未公表(要項で公表) | 未公表 |
| 東京学芸大学附属大泉 | 第1次 9/11〜10/2/第2次 10/13〜11/2 | 第1次(抽選)10/9(金)/第2次(総合調査)11/25(水)・11/26(木) | 11/28(土) |
| 東京学芸大学附属小金井 | 9/14〜9/25 | 入学調査 11/25(水)・11/26(木) | 合格候補者 11/27(金)/抽選 11/28(土) |
| 東京学芸大学附属世田谷 | 9/17〜9/25(郵送・消印有効) | 調査 11/25(水)〜 | 発表・抽せん 11/28(土) |
| 東京学芸大学附属竹早 | 第1次 9/24〜9/30/第2次 10/17〜10/28(郵送は10/29まで) | 第1次(抽選)10/17(土)/第2次(調査)男児 11/25(水)・女児 11/26(木) | 11/27(金)/第3次(抽選)11/28(土) |
| 横浜国立大学附属横浜 | 出願応募 9/4〜9/17(終了)/本出願 9/30〜10/8 | 第1次選考 11/10(火)・11/11(水)/第2次選考(抽選)11/17(火) | 第1次通過者 11/16(月) |
| 立川国際附属(一般枠) | ネット入力 10/1〜10/20、書類 10/13〜10/20 | 第1次(抽選)11/10(火)/第2次(適性検査)11/21(土)・11/22(日) | 第1次 11/12(木)/第2次・第3次(抽選)11/30(月) |
日程を見ると、国立・都立の検査や調査は11月10日ごろから12月にかけて行われ、東京の私立の考査(11月1日〜)のあとに来る組み立てです。併願を考えるときは、次の2点を押さえておきましょう。
学校教育法の定め(第6条)により、国立の小学校では授業料は徴収されません。授業料以外に必要な費用は学校ごとに違うため、各校の案内で確かめてください。
学校によっては、受験のための一時的な住所(寄留など)を認めないことを明記しています(大泉・竹早)。また、出願日や志願票の提出時点の住所で判断する学校、入学後も区域内に住み続けることを求める学校もあります。条件は学校ごとに違うため、必ず要項で確かめ、迷うときは学校にたずねましょう。
その学校の選考はそこで終わります。抽選は検査の前にある学校と後にある学校があるため、併願先を考えるときは「どの段階で抽選があるか」も合わせて見ておくと、スケジュールが組みやすくなります。私立との併願の組み方は、入試日程一覧の記事で紹介しています。
お茶の水女子大学附属小学校は、昨年度の検定で、生年月日によって受験者を3つのグループに分けていました。ほかの学校の扱いは、要項に書かれている範囲で確かめてください。
どちらが良いというより、通学区域に入っているか、学校の役割(研究や教育実習)に家庭として納得できるか、抽選を含む選考をどう受け止めるか、といった点で考えるのがおすすめです。受験全体の進め方は、年間スケジュールの記事で順を追って説明しています。
国立・都立の小学校受験では、通学区域の条件に当てはまるかどうかが最初の分かれ道です。次に、抽選が検査の前にあるのか後にあるのかを確かめると、どんな準備が必要かが見えてきます。日程は私立の考査のあとに来ることが多いので、併願する場合は入学手続きの期限との兼ね合いも早めに考えておきましょう。
志望校が決まったら、学校ごとの傾向に合わせて練習を進めていきましょう。お受験プリントでは、学校ごとの出題に合わせた『学校別対策パック』や、集団での過ごし方を家庭で練習できる『行動観察ワークブック』も用意しています。
また、この記事で取り上げた学校のうち6校には、学校ごとの出題の傾向を参考に選んだ科目のプリントを、全問読み上げ音声つきでまとめた「学校別ばっちりパック」があります。
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この記事の内容は、2026年9月19日の時点で各校のホームページ・募集要項(2027年度・令和9年度入学)に載っていた情報をもとにしています。通学区域や選考の方法、日程は、学校の都合で変わる場合があります。出願の際は、必ず各校の最新の募集要項をご確認ください。



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