小学校受験の塾・幼児教室の選び方|いつから通う?週何回?塾なしで進める場合まで

小学校受験_塾・幼児教室の選び方

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小学校受験を考え始めると、早い段階で迷うのが「塾(幼児教室)に通うかどうか」です。通うならいつからか、週に何回か、どんな教室を選べばよいか。反対に、家庭を中心に進めても大丈夫なのか。周りの話を聞くほど判断の材料が増えて、かえって決めにくくなりがちです。

ここでは、受験の準備を「教室で身につけやすいこと」と「家庭で積み重ねやすいこと」に分けたうえで、教室のタイプ、選ぶときの確かめ方、費用の見方、通い始める時期と回数の考え方、塾なしで進める場合の工夫を順に整理しました。教室ごとの授業や費用は同じ物差しで比べにくいため、特定の教室の名前やランキングは載せていません。どの教室を検討するときにも使える「確かめ方」の手引きとしてお使いください。

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準備の量が、そのまま差になるー願書・面接行動観察・マナー

目次

塾(幼児教室)でできること、家庭でできること

小学校受験の準備は、ペーパー、行動観察や運動・制作、面接と願書、生活習慣、志望校の情報集めと、いくつもの分野にまたがります。どれも教室だけ、家庭だけで完結するものではなく、それぞれに得意な役割があります。

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準備の分野教室で身につけやすいこと家庭で積み重ねやすいこと
ペーパー出題の形に合った考え方の説明を受ける。ほかの子と同じ時間の中で解く毎日少しずつ解く。間違えた問題を、日をあけて解き直す
行動観察・集団での活動初めて会う子と一緒に課題に取り組む。先生の指示を聞いて動くきょうだいや友だちとの遊びで、順番を守る・譲り合う経験を重ねる
運動・制作・絵画いろいろな道具や課題に触れる。時間を区切って取り組むはさみ・のり・ひも結びを日課にする。体を動かす遊びを増やす
面接・願書模擬面接で、家族以外の大人から見た印象を知る家庭の方針を夫婦で話し合う。子どもの様子を日々書き留める
生活習慣・常識授業の中で、あいさつや片付けの声かけを受ける食事、着替え、お手伝い、季節の行事など、毎日の暮らしそのもの
志望校の情報学校ごとの考査の形について、説明や相談を受ける説明会や公開行事に参加する。募集要項をじっくり読む

教室の強みは、家庭ではつくりにくい「集団の中での経験」と、家族以外の大人による「第三者の目」です。家庭の強みは、毎日の積み重ねと、家族の考えを言葉にしていく時間です。どちらか一方を選ぶというより、「教室に何を任せ、家庭で何を担うか」を決めることが、教室選びの出発点になります。

考査に表れるのは、ふだんの生活

慶應義塾幼稚舎は、公式サイトの入学試験Q&Aで、受験のために特別な準備はいらないこと、見たいのは志願者のふだんのままの姿であることを伝えています。教室通いの有無に関係なく、考査の場には、ふだんの生活で覚えたことや習慣がそのまま出てきます。教室での練習も家庭での毎日も、その土台をつくるためのものと考えておくと、準備の軸がぶれにくくなります。

幼児教室の主なタイプと、合いやすい家庭

ひと口に幼児教室といっても、授業の形や扱う分野はさまざまです。代表的なタイプを、合いやすい家庭と、入会前に確かめたいことと合わせて整理しました。

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タイプ主な特徴合いやすい家庭入会前に確かめたいこと
総合型の教室(集団授業)ペーパーから行動観察、面接までを、学年や時期に合わせたコースで扱う何から始めればよいか迷っている。準備の全体像を早めにつかみたい1クラスの人数、志望校のタイプに合うクラスがあるか、宿題の量
少人数・個人で運営する教室先生が一人ひとりの様子を見ながら進めやすい子どもの性格や苦手に合わせてほしい志望校の考査の形を知っているか、休んだときの振替の扱い
分野をしぼった教室(体操・絵画・行動観察・面接など)特定の分野だけを集中して練習できる家庭学習が中心で、苦手な分野だけ補いたい受験の課題に合わせた内容か、単発や短期でも受けられるか
オンラインの授業自宅から受けられ、移動の時間がかからない送迎の時間がとりにくい。近くに教室がない集団での活動を別の場で補えるか、画面の前で集中が続くか
家庭教師・個別指導日時や内容を、家庭の都合に合わせやすい苦手を集中して見てほしい。決まった曜日に通うのが難しい小学校受験を教えた経験、1年間の費用の総額、家庭での課題の出し方

一つのタイプだけに絞らなくてもかまいません。総合型の教室を軸にして苦手な分野だけ別の教室で補う、家庭学習を中心にして行動観察や模擬面接だけ外部の講座で補う、という組み合わせ方もできます。

教室を選ぶときの確認ポイント7つ

  1. 志望校のタイプに合っているか:ペーパーを重視する学校、行動観察や制作が中心の学校、抽選のある国立小学校では、準備の重点が変わります。志望校を絞り込む前なら、タイプの違う学校にも対応できるかを聞いておきましょう
  2. 授業の形:1クラスの人数、保護者が授業の様子を見学できるか、授業のあとにどんな説明があるか
  3. 通いやすさ:片道にかかる時間、曜日と時間帯、休んだときの振替の決まり。年長の夏から秋は、講習や模試、学校説明会などの予定が重なることがあるので、その時期の通い方も想像しておきます
  4. 家庭学習とのつながり:宿題の量と内容、家庭での進め方をどこまで示してくれるか
  5. 費用の全体:月謝だけでなく、入会金、教材費、季節講習、志望校別のクラス、模試なども含めた1年分
  6. 情報と相談:面談の回数、志望校選びや併願の相談にのってもらえるか
  7. 子どもの様子:体験授業で楽しそうに取り組めたか、帰り道にどんな話をしたか

合格者数などの実績は、在籍している人数やコースの規模によって、同じ数字でも意味が違ってきます。数字だけで比べるより、志望校の考査の形をふまえて授業が組まれているかを、説明や体験授業で確かめるほうが、家庭に合った教室に出会いやすくなります。

体験授業で見ておきたいこと

  • 先生の指示の出し方:短く、子どもに伝わる言葉で話しているか
  • 間違えたときの対応:責めずに、次にどうすればよいかを伝えているか
  • 子どもの表情:緊張していても、途中から自分で手を挙げたり話したりできていたか
  • 授業のあとの説明:保護者に、できたことと課題を具体的に伝えてくれるか
  • 待ち時間や休み時間:教室全体が落ち着いているか
  • 質問のしやすさ:費用や振替など、聞きにくいことにも答えてもらえるか

共働きの家庭では、土日のクラスや振替、授業の見学のしかたなど、確かめたいことがさらに増えます。共働きならではの教室選びのポイントは、共働きと小学校受験の記事の「共働き家庭の幼児教室・塾の選び方」の章が参考になります。

費用の考え方|月謝ではなく「1年分の総額」で比べる

教室の費用は、毎月の授業料のほかに、季節講習や志望校別のクラス、模試などが別にかかる場合があり、月謝だけを比べても実際の負担は見えてきません。入会を決める前に、1年分でどのくらいかかるかを教室に確かめ、候補の教室を同じ項目で並べて比べてみましょう。

項目確かめておきたいこと
入会金・年会費途中から入会するときや、きょうだいが同時に在籍するときの扱い
月謝月の授業の回数、休んだ回の扱い
教材費月謝に含まれているか、別に買う教材があるか
季節講習春・夏・冬の日数と時間、受講が必須か選べるか
志望校別のクラス・直前講座いつから始まるか、何校分まで受けるか
模試教室の中で行うものか外部のものか、年に何回あるか
模擬面接・個別の相談追加の費用がかかるか

受験の準備全体でかかる費用(受験料や服装なども含めた内訳)は、スケジュールと費用の記事の「小学校受験の費用」の章で整理しています。教室にどこまでお金と時間をかけるかは、家庭によって答えが違います。家族で決めた予算の範囲を先に共有しておくと、講習や追加のクラスをすすめられたときにも、慌てずに決められます。

いつから通う?週に何回?|始める時期と回数の考え方

お受験プリントのスケジュールの記事では、「年中の11月」を、準備を本格的に始める目安の一つとして紹介しています。ただ、教室に通い始める時期は、子どもの様子や志望校、家庭の予定によって変わります。始める時期ごとに、教室の使い方と、家庭で並行して進めたいことの例をまとめました。

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始める時期教室の使い方の例家庭で並行して進めること
年少〜年中の夏週1回、集団の中で先生の話を聞いて取り組む経験を積む。体操や絵画の習い事から始める形もある生活習慣を整える。読み聞かせ、手先を使う遊び、えんぴつに慣れる
年中の秋〜冬週1回の授業を軸に、ペーパーの各分野を一通り経験する毎日10〜15分の家庭学習を習慣にする。志望校の説明会や公開行事に出かけ始める
年長の春〜夏志望校のタイプに合わせたクラスや季節講習を足すかを考える模試で本番の形に慣れる。願書に書くことを家族で話し合う
年長の夏以降志望校別の講座や模擬面接など、必要なところにしぼって使う家庭学習の比重を大きくする。願書・面接の準備と並行して進める

週の回数は「家庭学習の時間」から考える

回数を増やすほど、移動や宿題の時間も増えていきます。先に「家庭で毎日どれだけ時間をとれるか」を決め、そのうえで教室の回数を決めると、無理のない計画になります。はじめは週1回の授業から始め、年長になって必要が出てきたら講習や志望校別のクラスを足していく、という考え方もできます。

回数や講座を増やす前には、次の4つを振り返ってみましょう。

  • 子どもが疲れていないか(朝起きられるか、園での様子に変わりがないか)
  • いまの宿題や家庭学習を、やり切れているか
  • 家族の食事や睡眠の時間が削られていないか
  • 増やす目的がはっきりしているか(苦手な分野を補う、志望校の形式に慣れる など)

塾なし(家庭中心)で進める場合の条件と工夫

教室に通わず、家庭を中心に準備を進めることもできます。そのときは、教室が担っている「集団の中での経験」「本番の形での練習」「第三者の目」「志望校の情報」の4つを、ほかの方法でどう補うかを、あらかじめ考えておきましょう。

教室が担っている役割塾なしで補う方法の例
集団の中での経験園での生活、体操やスポーツの習い事、公開模試の行動観察、単発の講習
本番の形での練習会場で受ける模試、家庭で時間を計って解く本番形式の練習
第三者の目模試の結果、単発の模擬面接、園の先生から見た様子
志望校の情報学校説明会や公開行事、募集要項、学校別の記事

会場で受ける模試の選び方や結果の見方、家で本番の形の練習をする手順は、小学校受験の模試ガイドで紹介しています。

塾なしで進めやすい家庭、補いが必要な家庭

次のような条件がそろっていると、家庭中心でも進めやすくなります。

  • 毎日、同じ時間帯に親子で机に向かえる
  • 親が問題のねらいを理解し、答えだけでなく考え方を伝えられる
  • 志望校の考査の内容を、募集要項や説明会で確かめられている
  • 子どもが園などの集団の中で、落ち着いて過ごせている

反対に、行動観察や集団での活動が中心の学校を受ける場合、親が教えると親子で気持ちがぶつかりやすい場合、平日にまとまった時間をとりにくい場合は、分野をしぼった教室や単発の講座、模試を組み合わせて補うと安心です。

塾なしで進めるときの1週間の例

曜日取り組むこと
平日(毎日10〜15分)ペーパーを1〜2枚。数量・図形・言語・記憶などを日替わりにする
平日(暮らしの中で)配膳や洗濯物をたたむなどのお手伝い、あいさつ、季節の行事や食べ物の話
土曜日制作や絵画(はさみ・のり・ひも結び)、なわとびやボールなどの運動
日曜日1週間で間違えた問題の解き直し。面接で話す内容を家族で話し合う。月に1回は時間を計って本番の形で解く

ペーパーの分野ごとの出題例は小学校受験の問題まとめ、行動観察の家庭での練習は行動観察の記事、絵画・制作の練習は絵画・制作・巧緻性の記事、面接の質問例は面接対策の記事に載せています。まずは公開中の無料プリントを何枚か解いて、子どもの得意・苦手をつかむところから始めてもよいでしょう。

家庭学習の教材をそろえるなら、お受験プリントの『【音声付き】頻出35科目660枚セット』は、出題の多い35科目・660枚のプリントに、全問の読み上げ音声をつけたセットです。教室での学習や、手持ちの問題集と組み合わせて使えるように作っています。時間を計って本番の流れで解く練習には、読み上げ音声つきの模擬試験41回分をまとめた『10問模試 全部入りセット』が使えます。

よくある質問

小学校受験は、塾なしでも合格できますか?

教室に通わずに合格を目指す家庭もあります。ポイントは、教室が担っている「集団の中での経験」「本番の形での練習」「第三者の目」「志望校の情報」を、家庭や外部の場でどう補うかです。上の「塾なし(家庭中心)で進める場合の条件と工夫」を参考に、家庭で担えることと、ほかの場で補いたいことを紙に書き分けてみると、整理しやすくなります。

家庭教師と幼児教室は、どう使い分ければいいですか?

家庭教師や個別指導は、子どもに合わせて内容を決めやすく、苦手な分野を集中して練習したいときに合っています。反対に、初めて会う子と一緒に取り組む経験は、集団の授業や模試のほうが得やすいでしょう。教室を軸にして苦手だけ個別で補う、家庭教師を軸にして集団の経験を模試や講習で補う、というように、足りない部分を補う形で組み合わせると考えやすくなります。

大きな教室と小さな教室、どちらを選べばいいですか?

どちらが合うかは、子どもの性格と家庭の進め方によって変わります。準備の全体像を早くつかみたいときは総合型の教室、子どもの様子に合わせて進めてほしいときは少人数の教室が合いやすいでしょう。規模で決めるより、志望校のタイプに合った授業か、子どもが楽しく通えるかを、体験授業で確かめて決めるのがおすすめです。

幼児教室の推薦状は必要ですか?

扱いは学校によって違いますが、たとえば慶應義塾幼稚舎は、入学試験Q&Aで、紹介状や推薦状はいらず、学校としても受け取っていないと明記しています。出願に必要な書類は、志望校の募集要項で確かめられます。

教室は掛け持ちしたほうがいいですか?

掛け持ちをするかどうかは、目的がはっきりしているかで考えましょう。総合型の教室に加えて、苦手な分野や志望校の形式に合わせた講座を受けるのは一つの方法ですが、移動や宿題が増えると、子どもの疲れや家庭学習の時間に響きます。増やす前に、上の「週の回数」の確認ポイントを見直してみてください。

途中で教室を変えてもいいですか?

子どもが通うのを強く嫌がる、教室の方針と家庭の進め方がかみ合わない、といったときは、見直してかまいません。変えるときは、新しい教室の体験授業を受け、いまの教室で使っている教材や宿題の進み具合をメモにして新しい教室に伝えると、切り替えがスムーズです。教室と家庭の進め方のずれは、15のチェックリストでも項目の一つにしています。

教室の体験授業や説明会には、どんな服装で行けばいいですか?

教室から案内があれば、それに従いましょう。体験授業では、子どもは動きやすく、自分で脱ぎ着できる服が向いています。保護者は、落ち着いた色のきちんとした服装なら困ることはありません。説明会・考査・面接の場面別の服装と持ち物は、服装と持ち物の記事で取り上げています。

国立小学校だけを受ける場合も、教室に通ったほうがいいですか?

国立小学校は、抽選や通学区域の条件があり、考査の内容も学校ごとに違います。まず志望校の選考の流れを確かめ、ペーパーのある学校か、行動観察や運動が中心の学校かによって、教室で補いたいことを考えましょう。首都圏の国立小学校の選考の流れは、国立小学校の受験ガイドに整理しました。

まとめ|「家庭で何を担うか」を決めてから教室を選ぶ

教室選びで大切なのは、教室の評判そのものよりも、家庭の準備とどう組み合わせるかです。教室に任せたいこと、家庭で担うことを書き出してから体験授業に行くと、注目するところが定まります。通い始めたあとも、子どもの様子と家庭学習の進み具合を見ながら、回数や講座を調整していきましょう。

志望校が絞れてきたら、学校ごとの出題傾向に合わせた練習に進みましょう。お受験プリントの学校別ばっちりパックは、学校ごとの出題傾向をもとに頻出の科目を集めた、全問読み上げ音声つきのプリント集です。東京神奈川・埼玉・千葉大阪・京都・兵庫・奈良の地域別にご覧いただけます。教材の一覧は、お受験プリントのストアでご覧いただけます。

この記事についてのご注意

幼児教室の授業の形や費用、振替などの決まりは、教室や年度によって違います。入会の前に、各教室の最新の案内や説明で、必ずご確認ください。記事で紹介した学校の情報は、2026年9月20日の時点で学校の公式サイトに載っていた内容です。

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